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3児のママはプロボクサー 「離婚後自信欲しくて」


3児のママはプロボクサー 「離婚後自信欲しくて」

プロボクシングで新設された日本女子王座のフェザー級で、神戸市兵庫区の藤原芽子(わかこ)選手(37)=真正=が初代王座に就いた。シングルマザーとして、高校2年、中学3年、小学5年の3人を育て、仕事もしつつトレーニングを重ねてきた。プロボクサーになったのは、三十路(みそじ)を過ぎてから。「離婚後、3人を育てていく自信が欲しかったから」だった。(藤村有希子)

 3月末、浜松市で行われた日本女子フェザー級王座決定戦6回戦。3人の子どもが見守る中、同級2位の藤原選手は1位の神成(じんなり)麻美選手(34)=カシミ=と戦い、2回に右ストレートでダウンを奪うと、打ち合いをしのいで判定勝ち。引き分けた昨年12月の同決定戦を経ての栄冠だった。

 藤原選手は闘牛の盛んな鹿児島県・徳之島生まれ。2歳から神戸市長田区で育ち、市立須磨高校(現須磨翔風高校)を卒業後、結婚。ストレス解消のため、エクササイズとして神戸の真正ジムでボクシングをしていた32歳の頃、離婚した。

 「しんどいトレーニングをしてプロテストに受かれば、一人で3人を育てていけるかな」。自信が欲しかった。練習ペースを毎日に切り替え、テストに合格。フィットネスジムで働き、育児や家事もしながら鍛えてきた。本人は「めちゃくちゃ疲れる。でも時々は家事をしないとか、手を抜くのがうまいのかも」と笑うが、同じジムの元世界2団体女王、多田悦子選手(36)=兵庫県西宮市出身=は「一撃必殺のパンチと気持ちの強さがある」とたたえる。

 戦績は5勝(2KO)2敗2分け。子どもたちはそのほとんどを観戦し、試合前には「リラックスして」などと声を掛ける。「すごく応援してくれる。周りに恵まれ、自信がついた」と感謝する母は「できる限り競技を続け、女子ボクシングを盛り上げたい」と誓いを新たにする。年齢も、置かれた境遇も関係ない。「かあちゃんパワー」で道を切り開く。



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